代表メッセージ

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「信州みそ」と「発酵食品」の
おいしさと魅力を全国の皆様へ

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時代の変化を転機として

松亀味噌株式会社は信州諏訪地域の一画、岡谷市で90年、天然醸造の伝統を刻んできたみそ醸造舗です。

明治、大正の時代、岡谷は世界最大の出荷量を持つ製糸業の都として隆盛を誇りました。工場の敷地は以前、大手製糸業者のもので、ここより欧米に輸出する上質な生糸を産出していました。しかしスペイン風邪の世界的流行、その後の世界恐慌、さらには生糸に代わる化学繊維の台頭など、いくつもの要因が重なり、製糸業が立ちゆかなくなります。それが弊社の始まりとなりました。

岡谷はもともと高原性の気候と良質な水に恵まれ、古くから醸造業が盛んな土地柄です。工場で働く従業員のまかないのために自家製造していたみその醸造ノウハウと、生糸蔵、工場施設、敷地などを活用し、「松亀味噌」として再起し、1933年、現在に至る歩みがスタートしました。

「信州みそ」の名にかけて

米麹と大豆を主原料とする「信州みそ」は、現在、全国で消費されるみその約5割を占めています。太平洋戦争中、国の指導で東京、大阪、中京への配給食料として長野県内で製造したみそを送る際、県は「信州みそ」としての品質を保つため「合格証」を発行しました。材料に芋や他の雑穀などを加えたものは「信州みそ」と認められなかったのです。

限られた材料で質の高い「信州みそ」を製造する取り組みが、長野県のみそ醸造業を鍛え、全国に「信州みそ」ブランドが根付くことにつながりました。弊社も「信州みそ」を製造する醸造業者として、また、周辺の環境を活かした天然醸造の伝統を伝え続ける企業として、誇りと自信を持って今日まで事業に取り組んできました。

伝統を支える革新

2020年、新型コロナウイルス感染症は世界的大流行を引き起こし、経済や産業に大きな混乱をもたらしました。その一方で、未来を予見させる「新しい生活様式」の広がりが起こっています。

この状況は、弊社創業期の世の中の大きなうねりと重なる部分があるように思えてなりません。時代の変化を受け止めながら、長く培ってきた力や知見を新たな基軸として活かしていく精神と行動力を持ち味として、今後の発展を模索していく所存です。

数百年の歴史を刻む企業が多い醸造業界にあって、創業90年は、まだまだ若手。伝統にこだわりつつ、伝統を支えていく革新的な取り組みを行っていき、「信州みそ」と「発酵食品」のおいしさと魅力を全国の皆様にお届けしてまいります。

松亀味噌株式会社
代表取締役会長 小口 政博

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